瞳の健康のために

眼を健康に保つために

〜眼科医の指導を受け、決められたルールを守ることが大切です〜

眼科医の処方を

必ず眼科医に自分の目の形や状態に合ったレンズを処方してもらい、適切なレンズケアを指導してもらってから装用を開始してください。
(必ず一般眼科診療を行っている眼科で検査を受けてください)

レンズケアを適切に

レンズやケアの方法(洗浄や消毒方法など)が多様化しています。
自分の目の状態とレンズのタイプや特徴に合った、適切なケアを行ってください。

決められた使い方を守る

角膜の酸素が不足する「レンズの長期装用」や、汚れが増す「2週間で交換するレンズを3週間使う」など無理な使いかたはしないでルールを守った使い方をしてください。

眼を洗い過ぎない

目を守る成分を多く含んだ涙が洗い流されてしまうからです。

目薬の乱用を避ける

市販の目薬の多くには血管収縮剤(塩酸テトラヒドロゾリン・塩酸ナファゾリン)が含まれています。 この成分を含んだ目薬を使うと、一時的に充血が取れ目がスキッとしますが使いすぎると白目の血管が増えてかえって充血やドライアイなどのトラブルが増えてしまいます。

色々な種類のコンタクトがあるけどデータが同じなら使えるのでしょうか?
眼科医による検査を受けずにコンタクトレンズを購入した方の眼の障害が大きな社会問題になっています。レンズケアの方法を知らないで使用されている方もおられます。
涙の量や角膜の状態は毎日変化をしていると言われています。
ご本人の感覚だけで眼の病気の有無は判断できません。
コンタクトレンズはサイズやパワー等のデータが同じでもレンズの厚みや酸素透過率及び含水率などレンズの種類ごとに異なっています。別のレンズ(カラー含む)に変えられる場合などはまず眼科検査を受けて、そのレンズが使えるか診てもらう必要があります。
眼科が専門でない眼科医って何?
コンタクトレンズ安売り店やメガネ店に併設された眼科では眼科を知らない医師が座っていることがしばしばあります。 医師免許があるだけで専門は病理学や整形外科や放射線などの医師です。
そしてそのような医師ですら一日のうちほんの短い時間しか居ないケースがほとんどです。
眼は非常に精密な器官で病気の診断には高度な眼科の知識が必要です。
コンタクトレンズ処方時の診療は専門の眼科医によらなければ意味がありません。
手遅れになると、治療費に多額の費用がかかり結果的にコンタクトレンズを非常に高価で買ったことになってしまいます。 場合によってはよい視力が戻らないこともあります。
コンタクトレンズは眼科を専門としている医師の検査・処方での購入をおすすめします。

コンタクトレンズ障害は一度治っても、原因を解決し正しいレンズの使い方をしないとすぐまた再発します。
眼科医の適切な指導を受け、いかに再発させないかが大切です。

コンタクトによる眼障害の例

ソフトコンタクトレンズによる角膜潰瘍から円板状混濁に陥った症例

眼科医でない医師による検査でコンタクトレンズを購入したために、網膜剥離や緑内障が見落とされ、手遅れとなってしまったお客様がみえます。
※格安店に隣接した眼科が一般眼科診療をほとんど行っていない場合は、眼科医ではない他科の医師が座っていることがあります。

瞼結膜に乳頭が形成され融合し巨大化しはじめている症例

ワンデーレンズや連続装用レンズ以外のレンズの場合は、毎日レンズケアやケースの洗浄を行う必要があります。ケアが不十分ですとレンズに汚れや蛋白質が付着して、それによるアレルギー反応によって巨大乳頭結膜炎を起こすことがあります。時にケアがしっかり行われていても、またワンデーレンズでもレンズ自体の物理的刺激で起こることもあります。レンズ種類の変更、装用時間の短縮、抗アレルギー点眼薬の適正な使用になどで、引き続き装用可能の場合も多いので、眼科医によく相談するようにしましょう。